2. ヒアリング結果整理
(1) 計画策定のプロセスなど
@ 地域再生計画策定のための庁内外の組織構成、協働作業の枠組み作りについて
地域再生計画の策定に向けては、庁内関係部局のメンバーで構成されるプロジェクトチームの形成が図られていた。また、地域再生法の制定以前から関連事業について地元住民との意見交換が活発に行われていたため、既に協働作業の枠組み作りはできており、策定作業はスムーズに進行していた。
A 地域再生計画の成果指標について
計画の成果指標としては、観光客数の増加を掲げていた。平成14年次の観光客数(小倉都心地区:89万人、門司港レトロ地区:211万人)を年々増加させ、目標年次である平成20年には、小倉都心地区で150万人、門司港レトロ地区で400万人を見込んでおり、その指標の達成に向けた取り組みが進められていた。成果指標の設定根拠は、観光客数が落ち込む前の状態まで増加させるというものであった。
(2) 計画の実施と効果、資源の有効活用
@ 地域再生計画の効果(民間、NPO、住民等との連携強化)について
計画の効果(民間、NPO、住民等との連携強化)については、民間企業や社会団体、住民団体(紫川マイタウンの会など)と連携して、紫川の川面や河畔で
"マイリバーサマーフェスティバル2004"(遊覧船、オープンカフェ、自転車タクシー等)というイベントを開催するなど、地域との連携強化が図られていた。
A 地域特有の資源の有効活用について
地域特有の資源の有効活用という点では、芥川賞や直木賞などの文学賞受賞者やゆかりの作家を多数排出しており、そういった著名人の旧居や記念館などが保存整備されているという文芸土壌を活かすため、新設予定の(仮称)北九州市文学館において、中央図書館や開館以来人気を博している松本清張記念館と連携した共同企画展の開催や、郷土にゆかりのある近代文芸に関する資料の収集、整理、研究、公開などを検討していることが窺えた。

■新勝山橋/写真左の植栽から左側が歩道、右側が都市公園の勝山公園用地

■紫川河畔
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